「そういう意味では、絵描きに向いていないかもしれないですね。」
そんな言葉を思い出した。「そういう意味…」というのはもちろん人それぞれの考え方があるという事を踏まえた言葉だが、この言葉は、その時…いや、現在も俺の心に響いている。
今までの自分が描く時のスタンスは、雑念をそぎ落としきったその先にあるものを求め続けるものだった。しかし、この言葉を含む会話の中で、ひとつの方向を定めそこに安堵を求めていた自分に気付かされる事になったのだ。もちろん、180度方向転換するというわけではなく、視野を広げて受け入れるという事だ。
そう、受け入れた時に気付くことになる。どんなことでも同じだが、やってもいないことはやってみないと自分に向いているかどうかは解らないのだ。つまり、自分は次に目指す方向の絵描きには向いていないかもしれないのだ…。
写真は、ビオトープ。単純に言えば、鉢の中で一部の生態系を再現するというもの。