ひとりの人が
たとえば自分だって
まだまだ先は永いかもしれないけれど
生き歩き寄り道しながら
無数の感情や思考の欠片を拾い集めては捨て蹴飛ばしたりしている
時には大切に箱に仕舞い込んだあの欠片に寄りかかってみたりぶちまけてみたり
たまには濁った破片を磨いてみる
もしかしたら全部が同じように輝くかもしれないし
どぶ川の底が見えるかもしれない
人のものばかり欲しがる子供のままじゃ
どぶ川の底がコンクリートなのか土砂なのかさえ知らないまま
何を選んだとしてもきっと後悔しない
選ばないという混沌はその他大勢